※ この物語はフィクションです。
翌朝、空の別の場所が裂けた。
二つの世界の派手さより、どちらも捨てない五人の選択を前に出す。
宇宙の拍を戻した翌朝、二つの季節をまたぐ時空の裂け目が開く。

翌朝、空の別の場所が裂けた。縁は時計の針のように鋭い。

同じ白線の上に半袖とコートが並ぶ。信号の秒数だけは正しかった。

ふかまっくすとりょうたは、亀裂の波と時間メダルの模様を照合した。

現れたのはタイムジャーク。第15部の実行役より上位の、次元境界を壊す怪物だ。

五人は亀裂を跨ぐ。向こうには、色も匂いも少し違う福岡があった。

待っていたのは、同じ志を持つ別の五人。姿は違っても、守る列は同じだった。

二つの世界の先頭が手を結ぶ。証明より先に、救う目的が一致した。

片方を選べば、片方が遅れる。五人は、遅れた世界を置いていかなかった。

りょうたが時間メダルを縁へ置く。武器ではなく、縫う間だけ保つ支えだ。

十人が亀裂の両側に並ぶ。似た色でも、互いはコピーではない。

二つの黄い円と二つの青い波が、裂け目を光の糸で縫っていく。

緑の判断が道を示し、赤と橙の打撃が同じ継ぎ目へ入った。

二つの世界の力が一つになり、タイムジャークを境界の外へ押し戻す。

裂け目が閉じる直前、別の五人は礼を返した。消えても、共に戦った事実は残る。

交差点は一つの季節へ戻り、人々は同じ風の中を歩き始めた。

代理人の痕跡が残った。敵は近づいているのに、まだ本人ではない。
つづく