※ この物語はフィクションです。
未来の少女ミリアが現れた。掌には、暗い福岡の映像が浮かぶ。
未来を救う話を、遠いSFではなく、今日の小さな選択の積み重ねに戻す。
未来の少女ミリアが、笑顔の消えた福岡と五つの選択を持って現れる。

紫の時間光から、未来の少女ミリアが現れた。掌には暗い福岡の映像が浮かぶ。

映像の街は、黄色い目を持つ黒い渦に音も明かりも飲まれていた。

映像は操作できる。りょうたは信じる前に、今までの時間反応と照合した。

窓の外には、まだ歩く人と光がある。その差が、未来を選び直せる余地だった。

必要なのは五つの心。宝石は外からもらうのではなく、選択の中で灯る。

孤独に調べる幻の中で、りょうたは仲間へ手を伸ばした。勇気の赤が灯る。

けんたは落ちる波の上でも立つことを選んだ。友情の青が灯る。

笑顔のない未来は、壊れた街ではない。誰も動き出さない街だった。

ふかまっくすは白く消えた画面へ、もう一度道を描いた。知恵の緑が灯る。

連敗の幻の中で、ゆうすけはもう一度立ち上がる。希望の橙が灯る。

たえは、自分の疲れも隠さないと決めた。愛は、自分だけを人数から外さない。五つの宝石がそろった。

五色が白金の一本へ重なり、笑顔のない未来の中心へ届く。

黄色い目が閉じ、黒い渦は早朝の色へ薄まっていく。

未来の街に人の影と灯りが戻る。これは確定ではない。守り続ける選択だ。

ミリアの礼に、りょうたは首を振る。変えたのは、ここにいる全員の力だ。

宝石の光は残らない。残ったのは、五人が同じ未来を見た記憶だった。
つづく
未解決記録
ミリアの未来で消えていたのは笑顔だけではない。寄り道、言い直し、予定外の一歩。誰かが、人間の予測できない選択から順に消していた。