※ この物語はフィクションです。
アンカレシップの灯りが、咳き込むように点滅した。
体力が落ちた日の不安を、気合い不足で片付けない。物語の敵として正面から扱う。
アンカレシップの力が消え始め、五人は残った熱だけで船を守る。

時計の遺跡から戻ると、アンカレシップの灯りが咳き込むように点滅した。

変身の色が弱く、遅い。敵は完成の前に、こちらの電源を落としに来た。

ゆうすけが船体へ耳を当てる。外側で、何かが力を吸っている。

機械のヒル、エネルギードレイナー。船腹へ触手を絡めた、動力を奪う切り札だ。

触手が船と五人から色を引き抜く。減るのは力。位置まで渡してはいけない。

けんたの波は起ききらない。たえは壁を蹴り、床のない船で間隔を守った。

ふかまっくすが見つけた反応は、第1話の電池と同じ形だった。新しい敵ではなく、同じ手の続きだ。

変身の光が薄い。弱くなったのではない。何かに、少しずつ吸われている。

変身が消えても、五人は赤、青、黄、緑、橙の位置を崩さなかった。

りょうたは最後の一滴を自分に残さず、中央へ置いた。四人を信じるという、戻せない選択だった。

黄、緑、橙、赤の火が続く。絆は、吸われる量では測れない。

五つの小さな熱が一つの星になる。最後に残る力は、誰か一人のものではない。

りょうたが五色の星を抱え、触手の中心へ踏み込む。

アンカレ・フレンドシップフィナーレ。船を止める切り札を、五人の間隔が破った。

エネルギードレイナーは砕け、キライダーの遠隔投影も消える。本人は、まだ終わっていない。

一致した吸着跡が残った。最後の敵は、減った力の向こうで待っている。
つづく
未解決記録
船の記録は搭乗者を五人ではなく『四人と空欄一つ』と数えていた。空欄は故障ではない。りょうただけを識別できない観測者が、外にいる。